Japanische Klassiker mit Furigana
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がぼう
画舫
豊島 与志雄
Lesen Sie 画舫 (がぼう) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.863 Zeichen · 22 Bildschirme
」
「いえ、約束などではありません。いつでも伺います。」
「それなら、これから時々来て下さいよ。あの時の御礼に……といっては変ですけれど、いろいろお頼みしなければならないこともあります。わたしはあんたを信じています。また、わたしに出来ることなら、何でもしてあげますから、相談して下さいよ。」
景雲はじっと頭を垂れて、涙ぐんでしまいました。
「ただ一つ、心に置いといて貰いたいことがありますのよ。」
と秀梅はいいました。
その秀梅の話というのが、景雲には全く意外なことでありました。張金田に関することでありました。
張金田は陳家の姻戚に当る人で、もと杭州の出でありまして、現に杭州に別荘も持っていますし、陳家とはごく親しい間柄でありました。上海で、おもに雑貨の貿易品を取扱っているとのことでしたが、いろいろな方面に関係しているらしく、その仕事の本体は曖昧だとされていました。大変富裕らしく見せかけていましたが、実は、陳家からも数万の金を引出して、そのままになっておりました。その張金田が、昨年の暮に、妙な手紙を陳秀梅に寄来しました。――娘の瑞華ももう十六歳になるのだから、来年は結婚のことをよく考えてもよかろう。