Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ぎもんのきんかい

疑問の金塊

海野 十三

Lesen Sie 疑問の金塊 (ぎもんのきんかい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.600 Zeichen · 32 Bildschirme

Aozora Bunko

逃げるなら今のうちだった。しかし私は別に逃げようとはしなかった。

刑事たちは、折角探し求めていた横浜ギャングの一人、赤ブイの仙太が、遂に無惨な死体となって発見されたので、只もう残念でたまらないという風に見えた。二人は諦めかねたものか、なおも屍体をいじくりまわしていた。

「おやア、なんか掌の中に握っているぞ」

と、突然に、折井刑事が叫んだ。

「ナニ、握っているって? よし、開けてみろ」

山城刑事は懐中電灯をパッと差しつけた。屍体の右手は、蕾のように固く、指を折り曲げていた。折井刑事はウンウン云いながら、それを小指の方から、一本一本外していった。

「うん、取れた。……あッ、これは……」

「なんだ、金じゃないか!」

掌の中からは一枚のピカピカ光る貨幣が出てきた。

「金だ。オヤこれは金貨だ! それも外国の金貨だ」

金貨が出てきて、刑事達は俄かに緊張した。銀座の金塊盗難事件以来というものは、黄金を探して歩いた二人だ。その黄金製品である金貨が、屍体となった赤ブイ仙太の掌中から発見されたということは、極めて深い意味があるように思われたのだった。それにしても、それが外国金貨とは何ごとだ。