Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ちじんのあい
痴人の愛
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 痴人の愛 (ちじんのあい) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 179.399 Zeichen · 353 Bildschirme
「ちょいちょい遊びにやって来るのかい」
「いいえ、今日が始めてよ、近所へ来たから寄ったんだって。―――今度ソシアル・ダンスの倶楽部を拵えるから、是非あたしにも這入ってくれッて云いに来たのよ」
私は多少不愉快だったのは事実ですが、しかしだんだん聞いて見ると、その少年が全くそれだけの話をしに来たのであることは、嘘でないように考えられました。第一彼とナオミとが、私の帰って来そうな時刻に、庭先でしゃべっていたと云うこと、それは私の疑いを晴らすのに十分でした。
「それでお前は、ダンスをやるって云ったのかい」
「考えて置くって云っといたんだけれど、………」
と、彼女は急に甘ったれた猫撫で声を出しながら、
「ねえ、やっちゃいけない? よう! やらしてよう! 譲治さんも倶楽部へ這入って、一緒に習えばいいじゃないの」
「僕も倶楽部へ這入れるのかい?」
「ええ、誰だって這入れるわ。伊皿子の杉崎先生の知っている露西亜人が教えるのよ。何でも西比利亜から逃げて来たんで、お金がなくって困ってるもんだから、それを助けてやりたいと云うんで倶楽部を拵えたんですって。だから一人でもお弟子の多い方がいいのよ。