Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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とざんはぼうけんなり

登山は冒険なり

河東 碧梧桐

Lesen Sie 登山は冒険なり (とざんはぼうけんなり) von 河東 碧梧桐 (かわひがしへきごとう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.375 Zeichen · 9 Bildschirme

Aozora Bunko

三四枚の毛布に五人がもぐり込んで寝ようとはしたが、さて今夜の星の多いこと! キラキラヒカルこと! 星がより合って、この憐れむべき一行を指ざしつつ笑ってるような。

お蔭で、始めて生木というものを、どうして火にするかの方法を覚えたなど、ゆとりのあるような口吻を洩らしていたものの、若し今夜天候が変って、暴風の山荒れとなったら、其の時の覚悟は?、今夜はまあ無風状態の天佑で過し得るにしても、一宿分の糧食しか持たない我々は、明日若し白馬の小屋に到着し得なかったら、一行は餓死の運命! 実際山の大きさと恐ろしさを知っている一行のリーダーとしての次の責任感は、絶えず胸に早鐘を撞いていたのだ。そうして若し私の予感が実現したとすれば、恐らく一行は皮肉の洗い晒された白骨となって、始めて捜査隊に発見されたのだ。

幸いにも翌日も無事晴天、青起画伯が腹痛を訴えたり、一時霧がかかって見透しのつかなかった小故障はあったが、白馬の三角点を見つける迄は、昼弁当は開かない約束の下に、総て予定通り進行。あの清水平あたりのお花畑の美しさは、恐らく日本第一と、今でも其の印象の焼きついた想い出を、さも楽しそうに話すことの出来る幸福を顧みねばならない。