Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しろいあさ

白い朝

豊島 与志雄

Lesen Sie 白い朝 (しろいあさ) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.920 Zeichen · 35 Bildschirme

Aozora Bunko

それが社内にひろがり、悪意ある者は、そこに怪しい色合をつけたのです。

駒井さんに対する揶揄の言葉を耳にしても、芝田さんは別に気にとめませんでしたが、他の人たちが気にとめて、議論は自然に終りました。そして芝田さんは、暫くして、またぶらりと会社を出ました。だが、なにしろ芝田さんは相当知名の士です。両派から目をつけられています。そして呑気な芝田さんは、先に底をわって相談しかけた方へなびきそうです。両派とも、ひそかに芝田さんを口説きに、自宅へ来そうな気配になっているのです。それにまた、会社に対して金銭上の不正が芝田さんにありそうだとの、つけめもあります。だがこれはどうもはっきりしません。

「僕にもよく分らないんだ。」とチビは云いました。

ぷつっととぎれたチビの話は、ただ表面上のことだけで、而も整理されたり云い落されたりしてる点が、だいぶあるようです。本当はもっと複雑なものなんでしょう。

「それきりかい。」と正夫はききました。

「これまではいいんだよ。これから先が、僕には気にいらないんだ。」

チビが気にいらないと云うことは、いつも、へんに曖昧模糊とした事柄ばかりです。