Japanische Klassiker mit Furigana
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しろいかや
白い蚊帳
宮本 百合子
Lesen Sie 白い蚊帳 (しろいかや) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.800 Zeichen · 18 Bildschirme
まさ子は数年来糖尿病で、神経系統に種々故障があるのであった。
「――じゃ今日だけ一寸臥ていらっしゃるんじゃなかったのね」
「国府津から帰ると悪いのさ――あとさき六日ばかりだね」
耕一や千世子が母の容体につき無頓着そうにしているのが頼りない変な心持をなほ子に起させた。
「何だかすーすー寒いね、障子閉めとくれな」
まさ子は、小さい娘がいなくなると、細かく容体をなほ子に話した。なほ子はそれを聞かない前より不安になった。
「その事は一時的で癒ったって、こんなに弱っているのはいけないわ、第一食慾のないなんか。どうしてちゃんとした人に診てお貰いんならないの」
まさ子は、弁解するように、
「診せたよ、だから――久保さんに」と云った。
「更年期にあり勝ちのことだから、その方は何にも心配することはないんだよ。――疲労だよ」
そのうちに、父の昌太郎も帰って来た。
「どうですね、少しは何か食べられますか」
それを捕え、まさ子は半分冗談で攻めるように、
「国府津へなんか来いと仰云るから悪いんですよ」
などと云った。
なほ子は台所へ出て行き、冷肉を拵える鶏を注文させた。料理台の傍に立っている女中に、