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Japanische Klassiker mit Furigana

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しろっぽいようふく

白っぽい洋服

田中 貢太郎

Lesen Sie 白っぽい洋服 (しろっぽいようふく) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.116 Zeichen · 9 Bildschirme

Aozora Bunko

務はその時倉知の門口に立って待っていた。正義の白っぽい洋服を着た姿はすぐ見えてきた。

「もうすんだ、証書はマッチを点けて燃したからもう安心だ」

務はほっとした。

「俺は、ちょと一軒廻って来る処がある、お前は前帰っとれ」

務は一人で家へ帰った。家では細君がちょっとした肴をかまえて正義の帰るのを待っていた。

正義はその晩とうとう帰らなかった。務は昨夜はもう遅かったから往ったさきで止められて泊ってるだろうと思った。務はそこで会社へ電話をかけて休み、兄の帰って来るのを待っていると、倉知夫人が怒ったような顔をして入って来た。

「昨夜、あなたのお兄さんから戴いた金が、別に盗賊も入ったようにもないのに、そっくりなくなったのです、どうしたのでしょう」

倉知夫人の詞は如何にも正義が、奇術的な詐欺をはたらいたと云わないばかりの詞であった。と、そこへ電報が来た。務は兄が泊った先から打ったものではないかと思って急いで開けてみた。

ヤマオカマサヨシクンゴフサイガ、シナヘイノギセイトナッタコトヲオクヤミモウシマス、イサイハアトヨリ、ニホンジンクラブ

務の顔色はみるみるかわった。倉知夫人は何事だろうと思って横あいから覗き込んだ。