Japanische Klassiker mit Furigana
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しろばなのあさがお
白花の朝顔
泉 鏡花
Lesen Sie 白花の朝顔 (しろばなのあさがお) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 30.880 Zeichen · 62 Bildschirme
こう話しかけた、境辻三の先師は、わざと大切な名を秘そう。人の知った、大作家、文界の巨匠である。
……で、この歌人さんとは、一年前、結婚をしたのでしたが、お媒酌人も、私どもの――先生です。前から、その縁はあるのですけれども、他家のお嬢さん、毎々往来をしたという中ではありません。
清瀬洲美さんというんです。
女学校出だが、下町娘。父親は、相場、鉱山などに引かかって、大分不景気だったようですが、もと大蔵省辺に、いい処を勤めた、退職のお役人で、お嬢さん育ちだから、品がよくちょっと権高なくらい。もっとも、十八九はたちごろから、時々見た顔ですから、男弟子に向っては、澄ましていたのかも知れません。薄手で寂しい、眉の凜とした瓜核顔の……佳い標致。
申すのを忘れますまい。……さしあたり、……のちの祇園のお絹を東京にしたような人だったんです――いや、どうも、若気の過失、やがての後悔、正面、あなたと向い合っては、慙愧のいたりなんですが、私ばかりではありません。そのころの血気な徒は、素人も、堅気、令嬢ごときは。……へん、地者、と称えた。何だ、地ものか。
薬でも、とろろはあやまる。