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Japanische Klassiker mit Furigana

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しろがねのえず

白金之絵図

泉 鏡花

Lesen Sie 白金之絵図 (しろがねのえず) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 23.356 Zeichen · 47 Bildschirme

Aozora Bunko

で、お引取なさい、これで失礼しよう。」

「あ、もし。さて、また。」

「何だ、また(さて。)さて、(また。)かい。」

十

与五郎は、早や懐手をぶりりと揺って行こうとする、家主に、縋るがごとく手を指して、

「さて……や、これはまたお耳障り。いや就きまして……令嬢に折入ってお願いの儀が有りまして、幾重にも御遠慮は申しながら、辛抱に堪えかねて罷出ました。

次第と申すは、余の事、別儀でもござりませぬ。

老人、あの当時、……されば後月、九月の上旬。上野辺のある舞台において、初番に間狂言、那須の語。本役には釣狐のシテ、白蔵主を致しまする筈。……で、これは、当流においても許しもの、易からぬ重い芸でありましての、われら同志においても、一代の間に指を折るほども相勤めませぬ。

近頃、お能の方は旭影、輝く勢。情なや残念なこの狂言は、役人も白日の星でござって、やがて日も入り暗夜の始末。しかるに思召しの深い方がござって、一舞台、われらのためにお世話なさって、別しては老人にその釣狐仕れの御意じゃ。仕るは狐の化、なれども日頃の鬱懐を開いて、思うままに舞台に立ちます、熊が穴を出ました意気込、雲雀ではなけれども虹を取って引く勢での……」