Japanische Klassiker mit Furigana
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しろうまだけ
白馬岳
木暮 理太郎
Lesen Sie 白馬岳 (しろうまだけ) von 木暮 理太郎 (こぐれりたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.746 Zeichen · 28 Bildschirme
之が白馬岳や立山に限らず、南北日本アルプスは言う迄もなく、全日本を通じて、山脈の西側よりも東側に残雪の多い理由である。
又山脈の東側に在りては、夜の間に凍った雪が漸く溶け始める頃には、日は既に午を過ぎて次第に日光の直射を受けなくなるに反し、西側は気温の上昇と共に溶け始めた雪が午近き日光の直射を受けて溶解度を増し、日没の後も凍結する迄一、二時間は溶けているので、東側よりも恐らく溶ける量が多いという点もあるかも知れない。然しこれは考慮に入れるほど重要なるものではあるまい。
三本の長い爪を持った金※(「木+累」、第3水準1-86-7)を草鞋の下につけて雪渓を登り始める、十五度乃至二十度位の勾配であるから、少し慣れると※(「木+累」、第3水準1-86-7)なしでも登れる。今迄の陰鬱な喬木林の中と違い、四方が明け開きで気持ちがよい。雪は堅く固結しているので、落ち込む心配もなく、朝は凍って時に金※(「木+累」、第3水準1-86-7)の爪も立たぬこともあるが、気温が上昇すると表面三、四寸の間が水ついて来るから、急勾配になると草鞋では滑る。両側の雪が消えた許りの斜面には、薄汚くなった古株の間から、草の芽立ちがほの紅く角ぐんでいる。