Japanische Klassiker mit Furigana
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しらがこぞう
白髪小僧
杉山 萠円
Lesen Sie 白髪小僧 (しらがこぞう) von 杉山 萠円 (すぎやまほうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.770 Zeichen · 194 Bildschirme
そうして皆から催促される迄もなく、白髪小僧と自分の身の上のお話がどうなるか、早く読みたくて堪らなかったけれども、一先ずじっと気を落ち着けて皆の顔を見まわしながらニッコリと笑った。そうして――
「待って下さい。妾もこれから先どうなるか知らないのです。今から先を読みますから静かにして聞いていて下さい」
と云いながら、胸を躍らせて次の頁を開いた。
見ると……どうであろう。次の頁は只の白紙で、一字も文字が書いて無いではないか。これは不思議……今まであった話が途中で切れる筈はないと思いながら、慌てて次の頁を開いたがここも白紙で何も書いて無い。その次その次とお終い迄バラバラ繰り拡げて見たが矢張り同じ事。真逆白髪小僧と自分の身の上が、これでおしまいになった訳ではあるまいと、美留女姫は胸が張り裂ける程驚き慌てて、今度は前の方を引っくりかえして見ると又驚いた。今まであんなに書き続けてあった文字が一字も無く、この書物は全くの白紙の帳面と同じ事になっていた。
美留女姫はあまりの事に驚き呆れて思わず書物から眼を離すと又不思議、今までたしかに大広間の中で大勢の人に取りまかれて、書物を読んでいた筈なのに、今見まわせばそんなものは、書物の文字や挿し絵と一所に、どこかへ綺麗に消え失せてしまって、自分は矢張り最前の銀杏の根本に、書物を持っ