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Japanische Klassiker mit Furigana

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しらがこぞう

白髪小僧

杉山 萠円

Lesen Sie 白髪小僧 (しらがこぞう) von 杉山 萠円 (すぎやまほうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.770 Zeichen · 194 Bildschirme

Aozora Bunko

その七ツの燈火に照らされた向うの有様を見ると、見事な飾りをした広い廊下で、天井や壁に飾り付けてある宝石だか金銀だかが五色の光りを照り返して、まことに眼も眩むばかりの美しさである。そのうちに燈火はだんだん近附いて、やがて持っている人の姿がはっきりと見えるようになった。

見ると七人の持ち人の内真中の一人だけは黄色の着物を着たお爺さんで、あとの六人は皆空色の着物を着た十二三の男の児であった。そうしてそのお爺さんは、最前美留女姫と白髪小僧とを追っかけた、眼の玉の青いお爺さんに相違なかった。その中に七人は直ぐに自分の傍まで近付いて来たが、その持っている手燭の光りで四方を見ると、ここは又大きい広い、そうして今の廊下よりもずっと見事な室である。そうして白髪小僧自身の姿をふりかえって見ると、こは如何に。最前までは粗末な着物を着た乞食姿で、土の上に倒れていた筈なのに、今は白い軽い絹の寝巻を着て、柔らかい厚い布団の中に埋もっている。その上に自分の顔にふりかかる髪毛を見るとどうであろう! 今まで滝の水のように白かった筈なのが、今は濃い緑色の光沢のある房々とした髪毛になって、振り動かす度に云うに云われぬ美しい芳香が湧き出すのであった。