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Japanische Klassiker mit Furigana

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しらがこぞう

白髪小僧

杉山 萠円

Lesen Sie 白髪小僧 (しらがこぞう) von 杉山 萠円 (すぎやまほうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.770 Zeichen · 194 Bildschirme

Aozora Bunko

「成る程、これは私が悪う御座いました。こんな物は今まで御覧になった事がないと見えます。それではもっと直ぐにお役に立つものを差し上げましょう」

と云いながら家来の者共に眼くばせをしますと、大勢の家来は心得て引き下がって、今度は軽くて温かそうで美しい着物や帽子や、お美味しくて頬ベタが落ちそうな喰べ物などを山のように持って来て、白髪小僧の眼の前に積み重ねました。けれども白髪小僧は矢張りニコニコしているばかりで、その中に最前の午寝がまだ足りなかったと見えて、眼を細くして眠むたそうな顔をしていました。

大勢の人々は、こんな有り難い賜物を戴かぬとは、何という馬鹿であろう。あれだけの宝物があれば、都でも名高い金持ちになれるのにと、呆れ返ってしまいました。娘の両親も困ってしまって、何とかして御礼を為様としましたが、どうしてもこれより外に御礼の仕方はありませぬ。とうとう仕方なしに、誰でもこの白髪小僧さんが喜ぶような御礼の仕方を考え付いたものには、ここにある御礼の品物を皆遣ると云い出しました。けれども何しろ相手が馬鹿なのですから、まるで張り合いがありませんでした。

「貴方をこの家に一生涯養って、どんな贅沢でも思う存分為せて上げます」