Japanische Klassiker mit Furigana
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しらがこぞう
白髪小僧
杉山 萠円
Lesen Sie 白髪小僧 (しらがこぞう) von 杉山 萠円 (すぎやまほうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.770 Zeichen · 194 Bildschirme
それを本当にして終い、寝ぼけているのに違いない、
可笑しい人と皆から、お笑い草にされました。
けれども妾はどうしても、今の妾が本当か、
昔の妾が夢なのか、疑わしくてなりませぬ。
妾の今が夢ならば、あれだけ皆で笑われて、
また疑っている筈は、どう考えてもありませぬ。
昔の妾が本当なら、まだ夢を見ぬその前を、
少しも思い出す事が、出来ない筈はありませぬ。
今も昔も本当なら、又はどちらも夢ならば、
妾は居るのか居ないのか、解らぬようになりまする。
よし夢にせよ何にせよ、妾の不思議な身の上を、
よく考えて頂戴な、妾の窓の直ぐ傍に、
妾の歌の真似をする、大きな綺麗な赤鸚鵡。
怪しい夢の今朝醒めて、日が出て月は沈んでも、
鳥が木の間に歌うても、まだ眼に残る幻影は、
白い御髪に白い肌、月の御顔雲の眉、
世にも気高い御姿、乞食の王の御姿。
白い御髪を染め上げて、緑の波をうずまかせ、
金の冠差し上げて、銀の椅子に召されたら、
まだ拝まねどこの国の、尊いお方に劣るまい。
妾の大切な姉様は、はや近い内皇后の、
位に御即きなさるとか、今朝兄上が仰しゃった。
兄上様の御名前は、聞くも凜々しい紅矢様、