Japanische Klassiker mit Furigana
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しらがこぞう
白髪小僧
杉山 萠円
Lesen Sie 白髪小僧 (しらがこぞう) von 杉山 萠円 (すぎやまほうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.770 Zeichen · 194 Bildschirme
枕に響く波の音、窓に吹き込む風の声、
身は干し藁のその中に、襤褸を着たまま寝ています。
今の妾が仕合わせか、夢の妾が仕合わせか。
青い空には雲が湧く、黒い海には波が出づ。
よしや夢でも構わない。よしうつつでも構わない。
妾は不思議な珍しい、又面白い恐ろしい、
あの石神のお話しの、続きをもっと見たかった。
ほんとに惜しい事をした、ほんとに惜しい事をした。
おやまあお前は赤鸚鵡、夢に出て来た赤鸚鵡。
まだ夜も明けぬ窓に来て、窓の敷居に掴まって、
星の光りを浴みながら、ハタハタ羽根を打っている。
お前は本当に居たのかえ、本当にこの世に居たのかえ。
もしもお前が夢でなく、本当にこの世に居るのなら、
お前の仲間の化け物の、四つの道具や扨は又、
蛇や鏡もこの国の、どこかに居るに違いない。
そしてお前が眼の前に、今まざまざと居るように、
美留女の智恵や学問を、妾はちゃんと持っている。
夢は覚めても忘れずに、妾はちゃんと持っている。
扨は今のは正夢か、本当にあった事なのか。
そして妾があのように貴い身分になる事を、
前兆らせする夢なのか、本当に不思議な今朝の夢。