Japanische Klassiker mit Furigana
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めらはかせのふしぎなはんざい
目羅博士の不思議な犯罪
江戸川 乱歩
Lesen Sie 目羅博士の不思議な犯罪 (めらはかせのふしぎなはんざい) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.493 Zeichen · 31 Bildschirme
そして、ある月のよい晩のこと、窓の外に出っ張っている、電線引込用の小さな横木に細引をかけて、首を縊って自殺をしてしまったのです。
朝になって、その辺一帯を受持っている、道路掃除の人夫が、遙か頭の上の、断崖のてっぺんにブランブラン揺れている縊死者を発見して、大騒ぎになりました。
彼が何故自殺をしたのか、結局分らないままに終りました。色々調べて見ても、別段事業が思わしくなかった訳でも、借金に悩まされていた訳でもなく、独身者のこと故、家庭的な煩悶があったというでもなく、そうかといって、痴情の自殺、例えば失恋という様なことでもなかったのです。
『魔がさしたんだ、どうも、最初来た時から、妙に沈み勝ちな、変な男だと思った』
人々はそんな風にかたづけてしまいました。一度はそれで済んでしまったのです。ところが、間もなく、その同じ部屋に、次の借手がつき、その人は寝泊りしていた訳ではありませんが、ある晩徹夜の調べものをするのだといって、その部屋にとじこもっていたかと思うと、翌朝は、又ブランコ騒ぎです。全く同じ方法で、首を縊って自殺をとげたのです。
やっぱり、原因は少しも分りませんでした。