Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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もうもくものがたり

盲目物語

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 盲目物語 (もうもくものがたり) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 75.341 Zeichen · 148 Bildschirme

Aozora Bunko

すえ国の乱れるうれいがないであろうと、左様に申されるので厶りましたけれど、備前守どのは佐々木の家臣の聟となると云うことをどうしてもおよろこびになりませなんだ。しかし父御のおいいつけでござりますから是非なく承引なされまして、ひらい殿のひめぎみを一たんはおもらいになりましたものゝ、そのゝち江南へ出むいて加賀守と父子の盃をしてまいれと云う久政公の仰せがありましたとき、これはいかにもむねんだ、父のめいをそむきかねて平井ふぜいのむこになるさえくちおしいのに、こちらから出かけて行っておやこのけいやくをするなどゝは以てのほかだ、弓馬の家にうまれたからは治乱の首尾をうかゞって天下に旗をあげ、やがては武門の棟梁ともなるように心がけてこそ武士たるものゝ本懐だのにと仰っしゃって、とう/\その姫ぎみを、久政公へは御そう談もなしに里へかえしておしまいになりました。それはまあ、あまりと申せば乱暴な仕方で、てゝごの御腹立なされましたのも御尤もではござりますけれども、まだ十五六のおとしごろでそういう大きなこゝろざしを持っていらっしゃると云うのは、いかにも尋常なお方でない、浅井の家をおこされた