Japanische Klassiker mit Furigana
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もうもくものがたり
盲目物語
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 盲目物語 (もうもくものがたり) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 75.341 Zeichen · 148 Bildschirme
ぶんはどうあってもこのしろにおいてはらを切ります、たゞし妻とむすめどもはおんなのことなり、のぶなが公にちすじのつながるものどもでござれば、申しふくめてあとより送りとゞけます、せっかくのおなさけにあのものたちのいのちをゆるして、あと/\のせわを見てやって下さればありがとう存じますと、いんぎんにおたのみなされまして、一とまずかわちの守どのをおかえしになり、それから又おくがたへだん/\と御いけんをなされたらしゅうござります。もとよりながまさ公とても、あれほどおむつまじいおん語らいでござりましたから、死なばもろともと覚悟をなされたおくがたのおんこゝろねを何しに憎く思しめしましょう。おもえばおふたりが御えんぐみをあそばしてから、ことしで足かけ六ねんと申すみじかいおんちぎりでござります。そのあいだしゞゅう世の中がさわがしく、あるときはとおく都や江南の御陣へお出かけになったりしまして、いちにちとしてあんらくにおすごしあそばしたこともないのでござりますから、おなじはちすのうてなの上でいつまでも仲ようくらしたいとおのぞみになるのも、決してごむりではござりませぬ。