Japanische Klassiker mit Furigana
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もうもくものがたり
盲目物語
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 盲目物語 (もうもくものがたり) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 75.341 Zeichen · 148 Bildschirme
お肌のいろがまっしろでいらっしゃいましたのはもとより天品でござりますけれども、ながのとしつき日の眼のとゞかぬおくのまに寝雪のようにとじこもっておくらしなされ、すきとおるばかりにおなりあそばして、たそがれどきにくらいところでものおもいにしずんでいらっしゃるお顔のいろの白さなど、ぞうっと総毛だつようにおぼえたそうでござります。もっとも物のあやめは、かんのよいめくらにはおおよそ手ざわりで分るものでござりまして、わたくしなども、どんなにいろじろでいらっしゃいますかはひとのうわさをきくまでもなくしょうちいたしておりましたが、おなじ白いと申しましても御身分のあるおかたのしろさは又かくべつでござります。ましておくがたは三十路にちかくおなりあそばし、お年をめすにしたがっていよ/\御きりょうがみずぎわ立たれ、ようがんます/\おんうるわしく、つゆもしたゝるばかりのくろかみ、芙蓉のはなのおんよそおい、そのうえふくよかにお肥えなされたおからだのなよ/\としてえんなることゝ申したら、やわらかなきぬのおめしものがする/\すべりおちるようでござりまして、きめのこまかさなめらかさはお若い