Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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まひるのおばけ

真昼のお化け

小川 未明

Lesen Sie 真昼のお化け (まひるのおばけ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 7.904 Zeichen · 16 Bildschirme

Aozora Bunko

ただ、鳴くおたまなんだもの。」

彼は、無理にも、お母さんに承知していただいて、お金をもらわなければなりませんでした。それで、家の内をお母さんの後について歩きました。そして、やっと三びき買うほどのお金をいただいたとき、彼は、どんなにうれしかったかしれない。だが、運が悪く雨が降り出してきました。

「困ったなあ、おじいさんは、どっかへいってしまうだろうな。」と、光一は、気をもんでいたのであります。

「この雨の中を、いつまで原っぱにいられるものですか。」と、お母さんは、おかしそうにおっしゃいましたが、あまり光一が落胆するので、後でかわいそうになって、

「じきに、この雨は上がりますよ。」と、やさしく、いたわるように、いわれました。しかし、お昼のご飯を食べてしまっても、まだ雨はやみそうもありませんでした。もうおじいさんは、とっくに、どこへかいってしまったものとあきらめなければならなかったのです。

晩方になって、やっと雨が晴れて、空が明るくなりました。ちょうど、その時分でした。

「おたまがきた!」と叫んで、どこかの子が、家の前を走ってゆきました。光一は、はっとして、耳を澄ましました。