Japanische Klassiker mit Furigana
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ままのてこな
真間の手古奈
国枝 史郎
Lesen Sie 真間の手古奈 (ままのてこな) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.631 Zeichen · 10 Bildschirme
つまり二人の子を養育して、亡き良人の業をつがせようものと、辛苦したのでございます。然るに長男が八歳となり、次男が五歳となりました時に、悲しい出来事が起こりました。というのは、或日でありましたが、川の向う岸に沢山の海苔が粗朶にかかっているのを見て、母親がとりに渡りましたところ、後を慕って二人の子供がこれを渡って行きました。と流れが急でありましたので、二人の子供は溺れ死にました。どのように母親が嘆き悲しんだか? 想像に余るではありませんか。で、母親は髪をおろし、尼となって朝夕念仏をし、菩提を葬ったのでありますが、『橋さえかかって居ったならば、このようなことは起こらなかったであろう、どうぞして橋をかけたいものだ。将来人助けにもなるのだから』不図こんなことを思ったそうです。と、或日大きな流れ木が、河の岸へ横付けになりました『これこそ丁度幸いだから、この流れ木で橋を架けることにしよう』――で、橋をかけにかかりましたところ、流れが八筋ありましたので、次から次と流れ木を捨って、八ツながら橋をかけましたそうで。そこで八ツ橋という名が起こって、名所になったのでござります」