Japanische Klassiker mit Furigana
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ねむりにんぎょう
眠り人形
野村 胡堂
Lesen Sie 眠り人形 (ねむりにんぎょう) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.770 Zeichen · 16 Bildschirme
香椎六郎も同じ疑を持っております。
「あらいやよ、みんなでこの人形の悪口を言っては。私お名前をつけるの、何んとしましょう、――玉子としましょうか、猫の子見たようね、――春江さんはどうでしょう、あんまり人間見たやうで変ねエ――西洋風のお名前はどうでしょう? メリーさんとしようかしら、――叔父さん、外にいいお名前はなくって?」
加奈子はもう他愛もありません。
「加奈ちゃん、一寸お見せな、その人形にどうも腑に落ちないところがある」
香椎六郎は、少し嫌がる加奈子の手から、お人形を取り上げて、
「眠り人形が眼を開けたり閉じたりする仕掛けは、眼玉の裏に針金を付けて、その先に分銅が付いているためだったね――、その分銅は丁度人形の口の奥にあるはずだ、寝かすと分銅が上るから人形のまぶたを閉じ、起すと分銅が下るから、人形のまぶたが開くようになっているわけだ。起しても半分しか眼をあかないのは、どっか損じているためではないかな――」
探偵癖のある香椎六郎は、お人形さんを電灯の下へ持って行って、その可愛らしい口の中を、電灯の先で見ておりましたが、
「なんか中に入っているよ、加奈ちゃん、ピンセットはないか。