Japanische Klassiker mit Furigana
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いしころみち
石ころ路
田畑 修一郎
Lesen Sie 石ころ路 (いしころみち) von 田畑 修一郎 (たばたしゅういちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 19.254 Zeichen · 39 Bildschirme
もやはり仲間なのである。彼と息子たちとはほとんど似ていない。檜垣の話では、「リュウさんはあれで黒竜会の壮士だったんだ」という。しかしちっともそれらしくなくて、小柄で真黒で痩せて、ちょっと東京の裏店に住んでいる落ちぶれた骨董屋というところだ。何かといえばうなずく癖がある。入ってくるとからそれをやる。「ウン、ウン、ウン」と聞えないくらいに言って、独特の微笑をして(そんなとき一皮の切れの長い眼がクシャクシャに小さくなる)その場にいる誰にもうなずいてみせる。自分が話す段になるともっと頻繁にやる。話に興がのると、あまりひどくうなずくので、彼の腰かけている椅子ががたついて、動くことがある。彼の腰かけている椅子ががたついて、滑り落ちそうになると、慌てて居ずまいをなおして、椅子に深く腰をかけるが、すぐまたうなずきはじめる。それに咽喉がわるいのか、奇妙な咳をする。ちょうど鶏がトキをつくる際のけたたましさに似た、思いがけない疳高い声でやるのだ。どこにいても、それこそずいぶん遠くにいても、その咳で、「リュウさん」とわかるのだという。ちょうどその話をしていたとき、出張所の横手の路の先から咳が聞えて、「そら」