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Japanische Klassiker mit Furigana

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いしべいゆうれい

石塀幽霊

大阪 圭吉

Lesen Sie 石塀幽霊 (いしべいゆうれい) von 大阪 圭吉 (おおさかけいきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.907 Zeichen · 26 Bildschirme

Aozora Bunko

だが、それにしても全く妙だ。而も蜂須賀巡査は、秋森家の双生児は犯人ではないと云ったぞ。すると、いったい犯人は誰だろう? 誰が主犯で、誰が共犯か? いや、もう一組他の双生児でもあるのかな? それとも……。

雄太郎君は、いまはもう不可解への興味などと云うところは通り越して、そろそろ気味悪くなり始めた。そして同時に、蜂須賀巡査の捨台詞がグッと腹にこたえて来た。

――証人の責任問題? チェッ、飛んでもない迷惑だ。雄太郎君は悶々と悩み続けた。けれどもいくら考えて見ても、問題の解決はつかない。そして結局自分の力では二進も三進も勘考がつかないと悟った雄太郎君は、誰か力になって貰える、信頼の置ける先輩はないものか、と探しはじめた。

――ああ、青山喬介!

雄太郎君は、ふと、自分の通っている学校へ、この頃ちょいちょい講義に来る妙な男を思い出した。

――そうだ。なんでもあの人は、かつて数回の犯罪事件に関係したこともあると云う。事情を打明けたなら、屹度相談に乗って呉れるかも知れない……。

そこで雄太郎君は、学校が退けると早速青山喬介を訪ねて行った。

「あの事件は、もう解決済みじゃなかったかね」