Japanische Klassiker mit Furigana
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いちりこしゅぎしゃとゆうじんとのたいわ
石川啄木集(下)
石川 啄木
Lesen Sie 石川啄木集(下) (いちりこしゅぎしゃとゆうじんとのたいわ) von 石川 啄木 (いしかわたくぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.069 Zeichen · 15 Bildschirme
Aは歌人だ! 何んだか変だものな。しかし歌を作ってる以上はやっぱり歌人にゃ違いないよ。おれもこれから一つ君を歌人扱いにしてやろうと思ってるんだ。
A 御馳走でもしてくれるのか。
B 莫迦なことを言え。一体歌人にしろ小説家にしろ、すべて文学者といわれる階級に属する人間は無責任なものだ。何を書いても書いたことに責任は負わない。待てよ、これは、何日か君から聞いた議論だったね。
A どうだか。
B どうだかって、たしかに言ったよ。文芸上の作物は巧いにしろ拙いにしろ、それがそれだけで完了してると云う点に於て、人生の交渉は歴史上の事柄と同じく間接だ、とか何んとか。(間)それはまあどうでも可いが、とにかくおれは今後無責任を君の特権として認めて置く。特待生だよ。
A 許してくれ。おれは何よりもその特待生が嫌いなんだ。何日だっけ北海道へ行く時青森から船に乗ったら、船の事務長が知ってる奴だったものだから、三等の切符を持ってるおれを無理矢理に一等室に入れたんだ。室だけならまだ可いが、食事の時間になったらボーイを寄こしてとうとう食堂まで引張り出された。あんなに不愉快な飯を食ったことはない。