Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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いちりこしゅぎしゃとゆうじんとのたいわ

石川啄木集(下)

石川 啄木

Lesen Sie 石川啄木集(下) (いちりこしゅぎしゃとゆうじんとのたいわ) von 石川 啄木 (いしかわたくぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.069 Zeichen · 15 Bildschirme

Aozora Bunko

A おれは永久という言葉は嫌いだ。

B 永久でなくても可い。とにかくまだまだ歌は長生すると思うのか。

A 長生はする。昔から人生五十というが、それでも八十位まで生きる人は沢山ある。それと同じ程度の長生はする。しかし死ぬ。

B 何日になったら八十になるだろう。

A 日本の国語が統一される時さ。

B もう大分統一されかかっているぜ。小説はみんな時代語になった。小学校の教科書と詩も半分はなって来た。新聞にだって三分の一は時代語で書いてある。先を越してローマ字を使う人さえある。

A それだけ混乱していたら沢山じゃないか。

B うむ。そうすっとまだまだか。

A まだまだ。日本は今三分の一まで来たところだよ。何もかも三分の一だ。所謂古い言葉と今の口語と比べてみても解る。正確に違って来たのは、「なり」「なりけり」と「だ」「である」だけだ。それもまだまだ文章の上では併用されている。音文字が採用されて、それで現すに不便な言葉がみんな淘汰される時が来なくちゃ歌は死なない。

B 気長い事を言うなあ。君は元来性急な男だったがなあ。

A あまり性急だったお蔭で気長になったのだ。

B 悟ったね。