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Japanische Klassiker mit Furigana

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いしかりがわ

石狩川

本庄 陸男

Lesen Sie 石狩川 (いしかりがわ) von 本庄 陸男 (ほんじょうむつお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 253.535 Zeichen · 506 Bildschirme

Aozora Bunko

に致し、くだんの山峡に逃げこんでおりましたです、戦さは無常の風じゃと申しとります、生臭さ坊主の親鸞めが、おどろくべし、津々浦々まで、彼の教義をひろめております、ところで、しかるにその信徒めらが、あなた? こういう無慈悲なことも致しおる、あちらに外れある家でしたが、よほどの臆病ものと見えて、足弱の爺さん婆さんを置き去りにして、逐電しおりました。枯れ木のような老人夫婦、まことの伜や孫に棄てられて、仏壇の前にふるえておる、これこれ、身どもらは賊でも何でもない――」

「なるほど、さアさ、歩きながら伺いましょう――」と阿賀妻は促すのだ。

顫えているのはむしろ自分らのことであった。空腹と寒さが、灯を見てひしひしと肢体に甦って来た。壮者の彼にそう感ずる苦痛は、女ども子供どもには、泣くほど辛いにちがいない。

士官は自分の苦心を認めて貰いたいのであろう。

「――土民どもは、実に聞き取りにくい言語を弄しまして、何か昂奮しておる、この折衝に小ひとときを費しましたでしょう、つまり、欺かれるのではないかと疑懼するのでした、な、よほど傷めつけられた記憶があると見える、それも聞いてみれば無理もない、ご一新からの騒動では」