Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

さばくのじょうねつ

砂漠の情熱

豊島 与志雄

Lesen Sie 砂漠の情熱 (さばくのじょうねつ) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.132 Zeichen · 7 Bildschirme

Aozora Bunko

そしてこの心理風景は砂漠的精神に属するものである。

また、同じような話であるが、市内の四辻などに設けてあるロータリー区劃の中には、如何にも風流気に、芝生が植えられ、灌木があしらわれている。そして多くの雑草が芽生えて、思わぬ時に思わぬ花を咲かせている。この雑草の可憐な花が、時あって人の心を惹くことがある。これは自然の恵みだ。――だが逆に、塵埃をかぶり、ガソリンの悪臭をあび、日光に乾ききって、雑草の花一つ咲かぬロータリーは、如何に佗しいものであろうか。

このイメージから、一茎の花もない心理風景というものが想像される。そしてこの心理風景は砂漠的精神に属するものである。

砂漠的精神、そこには一羽の小鳥もいず、一茎の花もないが、然しそれでも情熱はあり得る。――そういう精神のことを、今私は考えてみるのである。眼前に浮ぶのは、ジョゼフ・フーシェなる人物である。

フランス大革命からナポレオン帝政を経て王政復古に至る時代の、影の人物、謎の人物としてのフーシェのことは、いろいろの人に取上げられているが、最も面白いのはステファン・ツワイクのフーシェ伝である。そしてここで私は一種の砂漠の情熱に出逢った。