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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんけいすいじゃくてきやきゅうびがくろん

神経衰弱的野球美学論

坂口 安吾

Lesen Sie 神経衰弱的野球美学論 (しんけいすいじゃくてきやきゅうびがくろん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.681 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

あそこからベンチまでいくらの距離でもないのに、なんだって、ゴミタメみたいに、あそこへ投げだしてくるのだか、腑に落ちない。たまたま一塁か三塁よりへファウルフライがあがって、スパイクがグローブにひっかゝってエラーしたら、どういうことになるのだろうと気にかかって見ていると頭痛の種になるのである。

夕方の四時頃になると、太陽が三塁から左翼を低く直射するようになる。すると、三塁と左翼がポロポロと失策をやりだす。一九四八年はアロハシャツと色メガネの大流行時代であったが、アロハユニホームはよろしくないが、色メガネは用いた方がよろしいだろう。あの時間の太陽の直射が分りきっているのに何らの用意もなく、ポロポロと凡フライを落っことすのは、野球でオマンマを食う人間の心掛けではないようである。

近頃は審判に食ってかゝるのが流行しているようであるが、これは悪流行ではなく、審判がヘタなせいだと思われることの方が多い。川上が、高いタマにストライクを宣告されて、審判に向って手を振った。手を振ったゞけで抗議はしなかったが、ハッキリした誤審に対して抗議を申入れるのは当然で、しない方が僕には変だ。