Japanische Klassiker mit Furigana
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ふくざわせんせいのしょせいしゅぎとわがはいのしょせいしゅぎ
福沢先生の処世主義と我輩の処世主義
大隈 重信
Lesen Sie 福沢先生の処世主義と我輩の処世主義 (ふくざわせんせいのしょせいしゅぎとわがはいのしょせいしゅぎ) von 大隈 重信 (おおくましげのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.054 Zeichen · 11 Bildschirme
――我輩もまた敵が多い――が先生はそれに対して口でいうとか筆で書くとかいう薄志弱行の徒ではなく、平地に波瀾を起すような事は大嫌いであった。誠に温順な平和な人で、交われば交わるほど友誼に厚い人であった。が如何なる圧迫を受けても決して所信を曲げない。これが福沢先生の人格の高いところで、この人格を取り除けば学者としては先生以上の学者がある。文章家としては勿論先生以上の文章家がある。ただ口にいって而して衆人に実行させ、己れもまたこれを実行するという点に於ては先生の右に出ずる者がなかった。否今でもない。先生の名の久しうして売れてるのもこのためで、我輩の先生を尊ぶゆえんも此処である。それで何時の間にか知らず知らず口調さえ先生に似て来る。果ては先生と我輩とは一心同体にして社会に尽すべき約束がある如くにさえ感じたのだ。それに今や先生がおられぬのであるから、二人の荷物を一人で背負うが如き思いで心私かに安からぬものがある。でこの間交詢社(福沢先生の首唱になれる社交倶楽部)に行った時「自分は今先生と二人前の仕事をしてるのだ。現に充分一人前の責任を尽しているのに、この上一人前の仕事をするのは困る。