Japanische Klassiker mit Furigana
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かていしゅうかんのおしえをろんず
福沢諭吉家族論集
福沢 諭吉
Lesen Sie 福沢諭吉家族論集 (かていしゅうかんのおしえをろんず) von 福沢 諭吉 (ふくざわゆきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 33.942 Zeichen · 66 Bildschirme
この口実も一応もっともなるに聞こゆれども、到底許すべからざるの遁辞のみ。身に覚えたる才学なしというか。けだし多く文字を知らざることならん。されども子供の教育に文字を教うるはただその一部分にして、知字のほかに眠食の教えあり、坐作の教えあり、運動の教えあり、養生の教えあり。これらの教育には、父母を除くほかに更に良き教師を求めんとするも容易に得難きものにして、殊に子供の教育においては、十中の七、八に居るべき大切なる箇条なり。然るに今ただ文字を知らざるの一箇条を以て、他の大切なる箇条をも挙げてこれを他人に託するとは、果たして何の心ぞや。試みに思え、古来一丁字を知らざる母が、よくその子を育して遂に天下の一大家となしたる者あるにあらずや。この母氏の教育の法を知らんと欲せば、歴史を開きて比々見るべきなり。
右の如く口実を設けて遁れんとする者は、なおかつ愛すべし。滔々たる天下、この口実遁辞を用いる者さえもなき世の中なれ、憐れむべきにあらずや。畢竟子を学校に入るる者の内心を探りてその真実を丸出しにすれば、自分にて子供を教育しこれに注意するは面倒なりというに過ぎず。