Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

わたしのけいかしたがくせいじだい

私の経過した学生時代

夏目 漱石

Lesen Sie 私の経過した学生時代 (わたしのけいかしたがくせいじだい) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.107 Zeichen · 10 Bildschirme

Aozora Bunko

時間も、江東義塾の方は午後二時間丈けであったから、予備門から帰って来て教えることになっていた。だから、夜などは無論落ち附いて、自由に自分の勉強をすることも出来たので、何の苦痛も感ぜず、約一年許りもこうしてやっていたが、此の土地は非常に湿気が多い為め、遂い急性のトラホームを患った。それが為め、今も私の眼は丈夫ではない。親はそのトラホームを非常に心配して、「兎に角、そんな所なら無理に勤めている必要もなかろう」というので、塾の方は退き、予備門へは家から通うことにしたが、間もなくその江東義塾は解散になって了ったのである。

それから、後の学資はいうまでもなく、再び家から仰いでいたが、大学へ進むようになってからは、特に文部省から貸費を受けることとなり、一方では又東京専門学校の講師を勤めつつ、それ程、苦しみもなく大学を卒えたような次第で、要するに何の益するところもなく、私は学生時代を回顧して、むしろ読者諸君のために戒とならんことを望むものである。