Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

あきのきはく

秋の気魄

豊島 与志雄

Lesen Sie 秋の気魄 (あきのきはく) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.399 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

秋は、凝視の季節、専念の季節、そして、自己の存在を味うべき季節である。秋の本当の気魄に触るる時、誤った生存様式――生活――は一たまりもなくへし折られてしまうであろう。その代りに、正しい生存様式――生活――は益々力強く健かに根を張るであろう。春から夏へかけていろんな雑草に生い茂られた吾々の生は、秋の気魄に逢って、その根幹がまざまざと露出されて、清浄な鏡に輝らし出されるのである。秋に自己を凝視してしみじみとした歓喜を味い得る者こそは、幸なる哉である。

秋には、狭苦しい書斎から、もしくは、蒸し暑い工場から、戸外の大気中に出でて、野や山に遊ぶがよい。遊んでそして、地面の上に寝そべるがよい。大空の下大地の上に、ぽつりと投げ出された孤独な自己を、あくまでも見守りそして味うがよい。――然しながら、その時真に秋を讃美し得る者が、果して幾人あるであろうか。