Japanische Klassiker mit Furigana
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そらにわくきんいろのくも
空にわく金色の雲
小川 未明
Lesen Sie 空にわく金色の雲 (そらにわくきんいろのくも) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 6.576 Zeichen · 13 Bildschirme
そのとき、ちょうど門口へ乳飲み子をおぶった女こじきが立って、無心をねがったのでした。正吉の母は女こじきを見て、子もちだと知ると、気ぜわしい中を、ふところからさいふをだして、金を手渡してやりました。女こじきは、心からありがたく思ったらしく、いくたびも頭をさげていましたが、そばで、痛い痛いと泣き声でうったえている正吉の姿を見ると、おじおじしながら、
「どうなされたので、ございますか。」と、聞いたのでした。
母親は、こういってやさしく聞かれたので、さすがに当惑しているときであり、気も弱くなっていたので、こちらも、ありのままのことを――子供が走って、あそんでいるうち、足の指をいためて、注射をしてもらったけれど、ききめがなく、これから、いやがるのをつれて、手術をうけに医者のところへ出かけるのだ――と、ほんとうのことを話したのでした。女こじきは、そのことを人事と思わず、耳をかたむけて、聞いていましたが、
「それなら、いい薬があります。このへんにもある草です。私のいうことを信じて、ためしてごらんなさい。私ども金のないものは、神さまの教えてくだされたもので、どんな病もなおします。