Japanische Klassiker mit Furigana
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そらにわくきんいろのくも
空にわく金色の雲
小川 未明
Lesen Sie 空にわく金色の雲 (そらにわくきんいろのくも) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 6.576 Zeichen · 13 Bildschirme
晩になると、その指がだんだんいたみだして、こらえられなくなったのでした。
「どんなに、なっているの。ちょっと見せな。」と、母にいわれると、正吉の顔は、たちまち、くらくなりました。
「おや、えらく、はれているでないか。」と、母はびっくりしました。こうした母のおどろき声は、正吉の心を、するどく、むちうって、しばらく足のいたみも、わすれたのでした。
ふだんから、母は正吉にむかって、おとうさんがいないのだから、わたしは、おまえ一人をたよりに生きていると、いわれたのが思いだされて、後悔で、胸が、はりさけそうになりました。
「あっ、おかあさん、いたいから、さわらんでおくれ。」と、足をひっこめようとすると、母は正吉のひざがしらに、ふれてみて、
「たいへんな熱だね。今夜、こうしておいて、さしつかえないものだろうか。」と、うろたえるのでした。
正吉は母があわれになって、すまぬことをしたと思いました。
「あすになれば、なおるよ。」と、いって、がまんしながら、ねどこにはいったのでした。
医者のもとへいったのは、それから二、三日あとのことでした。
「いままで、おじさんのところへ、お金のことで、たのみにいったおぼえはないのだが、こんどばかりは、そんなことを、いっていられないのでね。