Japanische Klassiker mit Furigana
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くうちゅうふんぼ
空中墳墓
海野 十三
Lesen Sie 空中墳墓 (くうちゅうふんぼ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.986 Zeichen · 28 Bildschirme
風間操縦士は生きているのか? 風間と自分とは殊に深い友人だった。松風号の行方不明になった時も、あの位方々を探し廻ったほどだった。松井田がたとえ気が変になっているとしても、せめては風間真人の消息だけでも何とかして知りたいものである、と相良は述べたてた。
私は訊いてみた。
「じゃ何故、彼の腕をとって、貴方のお家へ連れこまないのですか」
「あいつは馬鹿力を持っています。彼奴の腕にさわることができても、それこそ工場のベルトに触れでもしたかのようにイヤという程、跳返されるばかりです」
「官憲の手を借りてはどうです」
「それも考えないじゃありません。が、先生。あの有名な事件の人物が二十年後の今日、発見されたことがわかったが最後、可哀想な松井田は警官と新聞記者とに殺到されて、あの男の頭はどこまで変になるか知れないのです。折角判るべき松風号の消息までもが絶えてしまうのは惜しいと思います。今は私共の手で出来るだけの事実を調べた上、松井田の精神状態が恢復してから、先生に真相を発表していただいても遅くはないでしょう」
「ごもっともです。ところで風間さんの遺族は今どうしていられますかね」