Japanische Klassiker mit Furigana
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くうちゅうせいふく
空中征服
賀川 豊彦
Lesen Sie 空中征服 (くうちゅうせいふく) von 賀川 豊彦 (かがわとよひこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.687 Zeichen · 215 Bildschirme
「それはいとも目出たく存じ候。とかく府中は騒々しき上に、大阪のごとく煙深くては姫君の体にはさわり申し候」と言われる。
吉兵衛さんは淀君に自分の娘の常子さんと安治川の娘の菊子さんを紹介した。
淀君は、菊子さんをよく知っていると言われる。菊子さんはびっくりして、
「どうして私をご存じですか」と尋ね返すと、お濠の脇へよく若い人と一緒に散歩に来るから、知っていると言われる。
菊子は赤面して俯向く。
淀君はそれを慰めて、
「若き日に恋するはよきことに候。恋なくして人に身をまかするは白拍子の業にてこそはべれ。昔は戦略のためにいらざる娘を内室にいたし候いしが、今もなお商略のために、娘を売買することを見候まことに罪になることに候。まことに恋のために生るこそ生甲斐のある乙女の命と思い候」と来た。
「そうすると、淀君、あなたは恋愛の自由をお認めになるのですか? 」
「さん候。恋することなくば人の生命は味けなく花に色香なきもののごとくなり候」
淀君の返事はテキパキしている。さすがは太閤さんの没後一人で天下を切り回しただけあると、みなのものが感じた。
「太閤さんは少し放蕩じゃなかったのですか? 」