Japanische Klassiker mit Furigana
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くうちゅうひょうりゅういっしゅうかん
空中漂流一週間
海野 十三
Lesen Sie 空中漂流一週間 (くうちゅうひょうりゅういっしゅうかん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 17.324 Zeichen · 35 Bildschirme
そこで屋内へ避けた六条少尉は、不運というか細心の注意を缺いていたというか、その下敷となった。さっそく全員総がかりで、少尉の身体を掘りだしたが、なかなかの重傷で生命のあったのがふしぎなくらいだった。結局そのとき以来、「火の玉」少尉は右腕の自由を失ってしまい、野戦病院に退いて、ついに右腕を上膊から切断してしまったのである。
片腕なくなったのでは、「火の玉」少尉は再び飛行機を操縦することができない。そこで第一線から後送ということになったが、「火の玉」少尉は誰がなんといってもきかない。そして頑張りに頑張ったが、いくら頑張っても切断された片腕はいつまでたっても元のように生えないことが分っていたから、無理やりに内地へ連れかえったのである。
「あいつの云うことは、分っているのだ。ソ連軍の重トーチカ集団を破るのは、俺より外にやり手がないんだから、すぐ第一線に出すよう骨を折ってくれというんだ。もうここへは三四十回も面会にきたもんだが、いくらあいつに泣きつかれても、このことばかりはどうにもならないのでねえ」
と、田毎大尉は困りきった顔で、首を左右にふった。
「右腕がなくてもやれるというのですか」