Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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くうきおとこ

空気男

海野 十三

Lesen Sie 空気男 (くうきおとこ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.792 Zeichen · 10 Bildschirme

Aozora Bunko

青い器械の方ならば、姿こそ見えね、身体はそのままでいられる。

粉末の方はフワフワになった上、二十四時間経たねば元のとおりに帰れない。

しかも一人がフワフワになると、空気のように両方が交ざってしまう虞れがある。もし交ざってしまえば、二十四時間後にはどんな変ちきりんな身体になるか分ったものではない。一つの身体に頭が二つ生え、手が三本に、足が二本になるかもしれない。

「チェッこれはどうなるのだ!」

清家博士は、あまりの恐怖に気が遠くなりそうだった。

フワフワになった筈の妻君は、今この部屋の何処で何をしていることやら。

ボール

「おお神様、あなたの哀れな下僕に恵みをお垂れ下さいまし」

さすがの清家博士も、もはや科学にたよることができなくなって、神に祈った。どうかして、このベッドルームの空間にフワついている気体化した自分の身体が同じ気体化した妻君の身体と交ざってしまわぬことを念じたのであった。果して神様はこの新入の下僕に恵みを垂れたまうや否や? そのときであった。

窓ぢかくにおいて突然ドエライ音響がした。板で叩きのめすような衝動が清家博士の身体を襲った。

「ナ、なんだろう?」