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Japanische Klassiker mit Furigana

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そらいろのきものをきたこども

空色の着物をきた子供

小川 未明

Lesen Sie 空色の着物をきた子供 (そらいろのきものをきたこども) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.149 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

みなはその子供をまったく知らなかったのです。

「このじいさんは、人さらいかもしれない。」と、その子供は同じことをいいました。これを聞くと三人は頭から水をかけられたように凄然として逃げ出しました。

三郎は野原の中を駈け出しました。ほかの二人ももときた道をもどりました。すると、だれやら、三郎の後を追っかけてきました。三郎は自分独り道のない、こんなさびしい野原の中へ逃げたのを後悔しながら、なおいっしょうけんめいになって逃げますと、

「君、もうだいじょうぶだよ。」と、後方から声をかけました。三郎は二度びっくりして振り返ってみますと、先刻の空色の着物をきた子供が、自分の後ろについてきたのであります。

「ああ君かい。僕は、またじいさんがおいかけてきたのかと思って、いっしょうけんめいに逃げたよ。」と、三郎ははじめて安心しました。けれど、三郎はかつて、こんなところへきたことがありませんでした。そして、二人の友だちがあちらへ逃げてしまって、自分独りでありましたから心細くなってきました。

「僕の家の方は、どっちかしらん。」と、四辺を見まわしますと、

「あの森が、君の家のあるところだよ。