Japanische Klassiker mit Furigana
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くうしゅうそうそうきょく
空襲葬送曲
海野 十三
Lesen Sie 空襲葬送曲 (くうしゅうそうそうきょく) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 95.012 Zeichen · 189 Bildschirme
、それ、あの金剛や妙高のように、機雷をグワーンと喰わなきゃならんで、今のところ低気圧の散るのを待たねば、艦隊は損傷が多くなるばかりじゃ。それがまた、あまり永くは待てんでのう。どうも困ったものじゃ」
「中部シナ方面の戦況は、大分発展を始めたらしいですな」前の参謀が、短い口髭に手を持っていった。
「だが、どうも感心できん」別府将軍は、トンと卓子を叩いた。「こうなると、戦線が伸びるばかりで、結局要領を得にくくなる。杭州や寧波などに、米軍がいつまでも、のさばっていたんでは、今後の戦争が非常に、やり憎い」
「米国の亜細亜艦隊は、通称『犠牲艦隊』じゃというわけじゃったが、中々やりますなア」
「犠牲艦隊じゃったのは四五年前までのことじゃ。日本が東シナ海を、琉球列島と台湾海峡で封鎖すれば、どんなに強くなるかということは、米国がよく知っている。この辺は、日本の新生命線じゃ。そいつを亜細亜艦隊でもって、何とか再三破ってやらなければ、米国海軍は安心して、主力を太平洋に向けることができない。艦齢は新しいやつばかりで、ことに航空母艦が二隻もあるなんて、中々犠牲艦隊どころじゃない」