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Japanische Klassiker mit Furigana

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くうしゅうそうそうきょく

空襲葬送曲

海野 十三

Lesen Sie 空襲葬送曲 (くうしゅうそうそうきょく) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 95.012 Zeichen · 189 Bildschirme

Aozora Bunko

「おお、これは――」

その家の窓下で、弦三は不思議な音楽を耳にした。

それは正しく、この家の中から、しているのだった。

雑音のガラガラいう、あまり明瞭でない音楽だったけれど、曲目は正しく、ショパンの「葬送行進曲」

嗚呼、葬送曲!

一体、誰が、いま時分「葬送行進曲」をやっているのだろう。

彼は痛手を忘れて、窓の枠につかまりながら、家の中を覗きこんだ。

おお、そこには蝋燭の灯影に照し出されて、一人の青年が倒れていた。その前には、小さいラジオ受信機が、ポツンと、座敷の真中に、抛り出されていた。

音楽は、紛れもなく、そのラジオ受信機から出ているのだった。

(JOAKが、葬送曲をやっているのだろうか、物好きな!)

弦三は、むかむかとして、脚の痛みも忘れ壊れた窓の中へ、もぐり込んだ。

入って来た人の気配に気付いたものか、死んでいると思った青年が、白い眼を、すこし開いた。

そして呻くように言った。

「君、あれを聞きましたか。アメリカの飛行機のり奴、飛行機の上から、あの曲を放送しているのですよ。無論、故意にJOAKと同じ波長でネ。しゃれた真似をするメリケン野郎……」