Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

くうしゅうけいほう

空襲警報

海野 十三

Lesen Sie 空襲警報 (くうしゅうけいほう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 45.838 Zeichen · 92 Bildschirme

Aozora Bunko

見れば両手に大きな新聞紙包を抱えている。中からゴロゴロ転がり落ちたのを見れば、なんとそれは木炭だった。

「炭なんか持って来て……お前さん、この暑いのに火を起す気かネ」

辻村氏の顔を見て、鉄造は首を横にふった。

「牛乳、ビール、サイダーの空壜を集めてください」

妙な物を注文した。――やがて七、八本の空壜が、鉄造の前にならんだ。

炭は女づれのところへ廻され、学生のピッケルを借りて、こまかく砕くことを命じた。一人の奥さんの指から、ルビーの指環が借りられ、それを使って、硝子壜の下部に小さな傷をつけた。それから登山隊の連中から蝋燭が借りられた。灯をつけると、硝子壜の傷をあぶった。ピーンと壜に割目が入った。壜をグルグル廻してゆくと、しまいに壜の底がきれいに取れた。一同は固唾をのんで鍛冶屋の大将の手許を見ている。

彼はポケットから綿をつかみだした。炭と綿とは、駅の宿直室から集めてきたのだった。――綿をのばしたのを三枚、抜けた壜底から上の方へ押しこんだ。

「炭をあたためて水気を無くし、活性炭にすれば一番いいのだが今はそんな余裕もないから……」

といいながら小さくした堅炭をドンドン中へつめこんだ。