Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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どうわをかくときのこころ

童話を書く時の心

小川 未明

Lesen Sie 童話を書く時の心 (どうわをかくときのこころ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.115 Zeichen · 7 Bildschirme

Aozora Bunko

真実というものが、いかに相手を真面目にさせるか、熱情というものが、いかに相手の心を打つか、こうした時に分るものです、それであるから、語る人の態度は、自から聴く人の態度を、改めることになるのであります。

「面白い話や、おかしい話や、また怖しい話をしたら、みんなだまってよく聞くじゃないか。だから、そういう話を選んで、子供達にきかしてやればいゝのだ」

こういう説も出るでありましょう。もし、単に子供達に聴かせるということ、面白がらせるということが目的であるなら、まさにその通りでありましょう。

私が、お話をしてきかせるというのは、そういう意味からでない。面白がらせるということも、願望の中にないことはないが、もっと、どうかいゝ人間になってもらいたいということが、お話をする第一目的であるのであります。

多勢の子供のために、お話をする時は、子供という一般的の通性を観察して、それを基礎に語られますが、もし少数の場合であり、たびたび、繰返して話すことが出来る場合であったら、恐らく一人一人の性質を知ることができて、ある時は、その子供達の持つ欠点を正しく直さんがために、また足らざるものを補わんがために話の題材を選ぶこともあれば、その心持で語られるでありましょう。