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Japanische Klassiker mit Furigana

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はしがき

童話集 春

竹久 夢二

Lesen Sie 童話集 春 (はしがき) von 竹久 夢二 (たけひさゆめじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 43.531 Zeichen · 97 Bildschirme

Aozora Bunko

與太郎は妹のお才に、デンマルクのお伽噺をよんできかせました。

「マリヤとグレコは、だんだん山の奥の方へはいってゆきました。するとそれはそれは綺麗な紅茸がどっさり生えていました。――綺麗だなあ。グレコが言いました。――いけませんよ、それは毒茸ですから。マリヤが言いました。――だって綺麗だから好いよ。――いくら綺麗でも毒なものはいけません。これはとると死んでしまいますよ。マリヤが何と言っても、グレコは紅茸をとりました。

――わたしはデンマルクの第二王女です。わたしは姉の女王のために、この山奥へ流されたのです。可愛いい親切な坊っちゃん、あたしの王様になって下さいね。紅茸の王女は、そう言ってグレコの手をとって、森の御殿へつれてゆきました。

與太郎は、あの話を思出しました。どんな物をでも可愛がってやろう、そしてどんな物とでも話をして、仲よくしようとそう考えました。

街を歩いても、電車のなかでも、もっとみんな仲よく話そうと考えました。そこで妹のお才と二人で街へ出かけてゆきました。

まず酒屋のブル犬に話かけました。

「ブルさん今日は、好いお天気ですね」

與太郎がそう言うと、ブル犬は驚いて