Japanische Klassiker mit Furigana
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たけのさとびと
竹乃里人
伊藤 左千夫
Lesen Sie 竹乃里人 (たけのさとびと) von 伊藤 左千夫 (いとうさちお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.338 Zeichen · 29 Bildschirme
ところばかりを学んだのだから、疵もないかわりに極めて狭い、子美集のごとく変化がなく、多方面でなく奥がなく従て重みがないという話だ、それであるから歌の選などをするにはなるたけは趣味多方面に渡らねばならぬ。
これらの談話を一々至言と感じた予は四、五年を経過した今日になってもなお明に記臆しているのである、『竹の里人選歌』なども、先生存生中に自ら選び直さるるならばとにかく、先生歿後において吾々が漫に取捨をなすごときはもってのほかであると信じ、またこれが万々先生に背くのでないと固く信じているのである。
もう一つ言い添ておきたいのは、当時の先生の病体についてである、明治三十三年の夏から歌の会、俳句の会も出来なくなった、三十四年の春になっては寝返りも出来なく顔を自分で拭くことも出来なかった、体を少しでも動すたびにウンイウンイと呻めきの声を漏らされた、この時分にどんな風にして歌を選ばれたか、
先生は頭を枕にぴったりと就けて横になっていられる、母堂や令妹が枕許に坐していて、投稿の紙を一枚一枚先生の顔の前へ出す、先生はねながら見て居って筆を右の手に持ち抜きの歌に点をつける