Japanische Klassiker mit Furigana
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わらわないむすめ
笑わない娘
小川 未明
Lesen Sie 笑わない娘 (わらわないむすめ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.738 Zeichen · 8 Bildschirme
そして、両親のそばにすわりました。
「お嬢さん、これをごらんください。」といって、宝石屋は、箱のふたを開きました。すると、一時に、赤・青・緑・紫、さまざまの石から放った光が、みんなの目を射りました。
両親はじめ、平常それらの石を扱いつけている男までが、目のくらみそうな思いがしましたのに、娘の顔は、びくともせずに、かえって、さげすむような目つきをして、冷ややかに見下ろしていたのであります。
「お嬢さん、こんな美しい石をごらんになったことがありまして?」と、宝石屋は、驚きの目をみはっていいました。
「私は、毎夜、これよりも美しい星の光をながめています。」
と、娘は平気で答えました。
さすがに、自慢の宝石屋も、この答えにびっくりして、そうそうに箱を抱えて、その家から逃げ出してしまいました。
やがて、このことと、娘が沈んでいて笑わないといううわさが、世間に伝わりました。
あるところに、その話を聞いて、たいへん娘に同情をして、気の毒がったおじいさんがあります。そのおじいさんは、もう頭が真っ白でした。そして、背が低く、いつも太いつえをついて歩いていました。
「私の考えるに、その娘は、詩人というものじゃ。