Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
だいよんかいきゅうのぶんがく
第四階級の文学
中野 秀人
Lesen Sie 第四階級の文学 (だいよんかいきゅうのぶんがく) von 中野 秀人 (なかのひでと) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.065 Zeichen · 9 Bildschirme
実に文壇の本流は第四階級を透して正義と自由とに憧れて流れる。
ああ私は遂に第四階級の偏見に囚われて了った。けれども Into the people と云う言葉を熱愛する私には致し方がない。第四階級の文学は意地悪るでもあれば、気狂じみても居る。生存競争弱肉強食の一切の矛盾と不合理をば見守って居る。国際聯盟が思想専制である事をよく知って居る。正義と自由とを主張するけれども、同情したり慰め合ったりはしない。理想や愛を抱いて居るけれども、現実だけしか語らない。虐げられたる者を残忍な心持で見て居る。それを虐げられたる者への唯一の声援だと心得て居る。誇張せられた感情の中に、泣いたり笑ったりする事を最も恐れる。冷静な心で何事でも堪えて行こうとする。けれども一切の芸術は議論や主張ではない。ミレーは只の百姓ではなかった。ゾラは只のリアリストではなかった。美! 実に美こそ、亦第四階級の熱愛するものではないか。生活の苦闘に悩まされた第四階級は、唯一の活路として美の世界に慰めを求めようとする。彼等の美には贅沢な撰り好みがない。切実だから光る。真剣だから徹して居る。解放せられたる美である。