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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんちゅうとしてのくうかんについて

範疇としての空間に就いて

戸坂 潤

Lesen Sie 範疇としての空間に就いて (はんちゅうとしてのくうかんについて) von 戸坂 潤 (とさかじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 45.453 Zeichen · 89 Bildschirme

Aozora Bunko

何となれば人々がかく区別する時正にその時、人々が空間のことを思い浮べていることは明らかであり、そして私の云う存在が恰も空間をば常識的に含蓄している、ということを人々は其処で告白しているのに外ならないから。空間が吾々の問題となる抑々の理由が存在に就いての吾々の常識的な定立に横たわっている。茲に空間の問題の手懸りを捉えることは、それ故、極めて適切なことであるばかりでなく、それ以外には不可能であるという意味に於て必然的なことでもある。何故に存在が地盤とならねばならぬかが之で明らかとなりはしないか。但し終りに注意して置かねばならぬのは、この手懸りこの地盤は、自らに就いて一定の取り扱い方を何も指定しはしないということである。之から出発するとも云ったが実は出発の場処は茲にあるとしても出発の仕方は茲に掲げられてはいない。それは手懸りではあるが方法ではない。例えばデカルトの Cogito とか純粋経験とかいう出発点は出発の仕方を――方法を――已に指定している哲学的に築かれた立場であるであろう。併し手懸りとしての常識はそれとは全く面目を異にしている。そこには方法が指定されてはいない。