Japanische Klassiker mit Furigana
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かんりゃくじでん
簡略自伝
佐左木 俊郎
Lesen Sie 簡略自伝 (かんりゃくじでん) von 佐左木 俊郎 (ささきとしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.175 Zeichen · 3 Bildschirme
電機学校にはアドバンス・コピーというものがあり、教師の講義を直接に聴くの必要はなく、通学の時間を毎日一ツ橋図書館に利用し、学校の方は試験だけを受けて進級していた。
約二カ年にして卒業に近く、電機技術師になってしまうことを怖れていたころ、偶然にも父の危篤に接して郷家に戻り、父母の生活を助くべく、郷里の小学校に代用教員として通う。
この頃から、文学への熱望甚しく、再び今村力三郎氏に寄食し、国民英学会、国漢文研究所、日本大学などを転々して、比較的文学の道に直接とする学科の聴講に努めた。――するうち、肋膜炎にやられ、医師から、約二カ年間の座食を命ぜられ、徹底的に文学書を熟読するの機会を得た。健康恢復と同時に、自らの働きをもって生活するの必要に迫られ、中央局通信事務員、河口鉄工場職工、東京地方裁判所雇、その他二三を転々として、東京市水道拡張課の土木監督となり、震災と同時に失職。二カ月ほど土工をして旅費をつくり、郷家に転がり込む。
帰郷中、妻の出産と共に、座食を抬ばれず、百姓仕事を手伝っては見たが、圧迫の感に堪え得ずして上京。建築人夫、土工人夫等の、全く筋肉労働者の群に投じて約一カ年を送る。